大学合格おめでとうございます。
今回は新たに来年から大学生となる新入生、初めて一人暮らしをする現在高校生の方向けです。
アパート、マンションのお部屋探しポイントは?条件は?いつから?生協は?注意事項は?等を解説したいと思います。
結論
- 条件は3つに絞る。
- 部屋探しは合格発表の1ヶ月前。
- 内覧は平日。
- 安心思考は学生寮、自由とプライバシー重視は一般物件。
- 最後は直感。100点の物件は無い。
自己紹介
mai
賃貸一筋20年の宅地建物取引士。
賃貸業務一連の実務経験有り。
現在は年間約200本の賃貸借契約がメイン。
「満足度の高い取引の達成」を目指しましょう。
このサイトは、コンプライアンスを重視します。
常識から逸脱する行為は、事例として紹介することはありますが推奨はできません。
また、筆者の経験から派生した主観が含まれます。
ご意見、ご質問などお気軽にコメントください。
この記事を読むと得られる事
- 賃貸動向と、実情の把握
- 賃貸知識と、知恵の習得
- 取引の疑問と、不安解消
- 判断力と、対応力の向上
それでは細かく見て行きましょう。
条件を3つに絞る
まずやって欲しい事、それは、絶対に譲れないという条件を、3つだけ絞るという事です。
絞ってほしい条件は「立地、予算、設備」です。
まずは立地条件。物件探しは全てここから始まります。
大学から歩いて(自転車)で何分。
電車で何分、駅から何分。
スーパーが近い、薬局が近い、騒音がない、等条件は様々ですが、メインの目的は「大学に通う事」です。
生活上必要なスーパー等は大学との同線上にある事が望ましいと言えます。
アルバイトなど事も考えるかもしれませんが、基本的には大学を中心に考えましょう。
こちらは簡単、SUUMO・アットホーム・HOMESで希望の立地条件で検索し、おおよその相場を掴みましょう。
地域にもよりますが、賃料や家賃の予算としては平均5〜6万と言われています。
設備もこだわる人はこだわりますが、初めての部屋探しでは、何が良いかもわかりません。
感覚で良いので、検索サイトで必要か不要かを判断しましょう。
そして絶対に外せない物件に求める仕様を決めておきましょう。
検索条件として比較的多い項目は下記の通りです。
- オートロック
- バストイレ別
- インターネット無料
- 2階以上
- 室内洗濯機置場
- 洗面所独立 等
条件は全ての人が違う感覚を持ち、全ての人が違う条件となります。
まずは絶対に譲れないポイントを最低3つ、決めておきましょう。
例えば私なら大学と駅まで5分圏内、予算5万以内、洗濯機置き場室内、です。立地と予算を重視するタイプです。
最近はインターネット無料で探す人が増加中。
大学生にとってネット設備は必需品なのです。
勉強はもちろん、ゲームやSNS、ネット配信のメディアが要因です。
物件にこだわりがなくても、インターネットだけはと、速い回線を求める学生もいます。
インターネットは有料だったり、ネット回線じたいを引き込みが出来ない物件もあります。
インターネットが無料ではない限り、ご自身で手続きをする必要があるのです。
インターネット回線の基本は、固定回線です。
おすすめの固定回線は人により異なります。
最低でも下記2点の恩恵を受けるようにしましょう。
下記サービスは集合住宅向けの割安プランがあります。
王道はNTTの提供するフレッツ光です。
使用している携帯のセット割もあるので比較し活用しましょう。
工事不可物件の場合、モバイル回線を選択しましょう。
工事不要、高速5Gのホームルーターです。
ポケットWi-Fiとも違う、次世代の高速インターネットサービスです。
機器をコンセントに差すだけで、高速インターネットの使用が可能となります。
もちろん退去時の撤去工事も不要です。
固定回線の弱点を解消した、賃貸物件に適したサービスだと思います。
その他、注意事項も多数あるため必ずこちらを確認しましょう。
賃貸物件インターネット引き込み工事の許可、費用、おすすめ回線は?ちなみに学生に人気のロフト物件ですが、個人的にお勧めしていません。
理由はこちら↓
- トイレに行くのが大変
- お茶を飲みに行くのも大変
- 本をとりに行くのも大変
- 布団を干すのも大変
- 掃除するのも大変
- テレビが見れない
- パソコンができない
- 天井が低く動きにくい
- 夏は暑く寝苦しい
ただロフトを選択しても良い場面は一応あります。
①洋室6帖の物件と、②洋室4帖+ロフト2帖の物件で立地と賃料が同じなら、①を選ぶべきです。
①洋室6帖の物件と、②洋室6帖+ロフト2帖の物件で立地と賃料が同じなら、②となります。
割安感がなければロフトを選択する理由は見当たりません。
ロフトの問い合わせは数多くあります。
借りてはいけない物件も含め、こちらも必ずチェックしましょう。
ロフトは寒い?暑い?ロフト付き賃貸物件のメリット、デメリットを解説。 絶対借りてはいけない部屋とは?部屋探しで後悔、失敗しない方法を解説。 絶対借りてはいけない物件とは?部屋探しで後悔、失敗しない方法を解説。物件検索をする
条件が決まったら物件検索をしましょう。
物件検索はSUUMO、LIFULL HOMES、at homeを利用しましょう。
どの検索サイトが良いか分からなければ、SUUMOを使ってください。
詳細はこちら↓
SUUMO、HOMES、athome比較。おすすめは?同じ物件が多い?を解説妥協は必要
確実におすすめできる出来る条件は、大学に近い、広く設備の整った物件です。
大学から遠い、狭く、設備が少ない物件は選択されません。
では何故条件を絞るのでしょう。
良い仕様、良い設備がある物件は家賃が高くなるからです。
高ければ高いほど、あなたの条件は満たされやすい、と言えるでしょう。
ただし、無くても良い設備、妥協できる仕様もあるはずです。
例えば、大学生の一人暮らしで2LDK、いらないですよね。
部屋探しは妥協点探しです。
その他割安な物件・設備の例はこちら
- 1F
- バストイレが一緒(3点ユニット)
- 追い焚き無し
- 洗面所無し
- クッションフロア(フローリングより安い、塩化ビニールの床材)
- ミニキッチン(電気コンロ)
- 洗濯機置場無し・室外
- 木造、軽量鉄骨造
- 学校や駅から遠い
こだわりのない不要なものに高い家賃を払う必要はありません。
妥協できるポイントを探していく事が、部屋探しとも言えます。
コロナの影響から、住宅にお金をかける傾向があります。
部屋探しは1ヵ月前
部屋探しは合格発表の1ヶ月前で間に合います。合格発表後に内覧予約を入れましょう。
良い部屋は基本的に無くなります。
無くなりますが、もっと良い部屋が出る可能性もあります。
毎回言いますが、探したその時点でのタイミングによるのです。
当然2ヶ月前、3ヶ月前、半年前から始めても構いませんが、合格発表までは身動きがとれません。
合格発表が近づいてから探す方が合理的、無駄がなく効率が良いと言えます。
部屋探しのサイトは、眺めているだけで楽しいという方も多いのですが、見すぎて迷宮入り、嫌になってしまった、という方もいます。
内覧は平日がおすすめ
小技というか、見学のタイミングですが、平日がお勧めです。
合格を確信(確定)している場合、合格発表前の内覧もお勧めします。
4月以降はライバルが急激に減る為、土日でOKです。
平日がお勧めの理由はこちら↓
- ライバルが少ない
- 内覧中に物件が無くなりにくい
- ゆっくり冷静に判断ができる
新入学生で部屋を探す理由は「実家から通えない」という事です。
通えないほど遠いという事は、早く物件を決めておきたい、見学時に必ず決めて帰る、という事です。
という事はどうなるでしょう。
合格発表の週末、激混みです。
混雑時は下記のような余計な事を考える事になります。
予約して不動産屋に行ったのに順番待ちが発生している。
順番待ちをしている間に次々と部屋の申込が入っていく、担当者は全員接客中で質問すらできない。
やっと内覧の順番が回ってきた、担当者も忙しそう、次の方も控えている、ゆっくり見るのも申し訳ない気がする。
内覧中に気に入っていた部屋の申込が入ってしまった。
早く決めないと、また良い部屋が無くなってしまう、落ち着いて見る事ができない。
このような状況では、判断力も鈍ります。
初めに設定した3つの条件も忘れ、いつの間にか希望していた条件と全く違った物件に申し込んでいるかもしれません。
よって平日か合格発表前がお勧めです。
土日での部屋探しは私としてはお勧めできませんが、当然仕事の都合等もあると思います。
混雑する場合があるという事を認識し、その場合は冷静な判断をする必要がある、という事を覚えておきましょう。
ちなみに合格前の申込や仮押えは受け付けてくれない場合もあるので、そこは事前に確認しましょう。
賃貸の仮予約はできる?先行契約、先行申込の違い、意味を解説。学生マンションで後悔する方も
学生寮、学生マンションの好みは分かれます。
「不自由で安心」「自由で不安」かどちらが良いですか?
基本的にはこれだけです。
寮生活は親からすると安心です。
理由は食事と環境。食事が提供され周りは全員学生、家具家電も有り、管理人もいたりと安心感があります。
ただし、そういった環境が、逆にストレスと感じる方もいます。
物件にもよりますが、食事を選べなかったり、結局食べなかったり、水回り(キッチン、浴室、トイレ等)が共有だったり、いつも誰かがいる事に抵抗がある方もいらっしゃいます。
寮生活が合わず、後悔し途中で引っ越す方もいます。
要するに一人で自由に暮らしてみたい、という事です。
一方一般物件は完全に自由ですが、親としては不安です。
周りにどんな人が住んでいるかわからない、食事はきちんと食べているのだろうか、ごみ捨てや掃除はしているのだろうか、最近連絡ないけど、等
また、一般物件でも学生だけしか住めない、学生向けマンションという物件もあります。
これは学生しか住めない一般物件、のような感じです。
寮ほど制約のない学生しかいない物件、という中間的な要素を兼ね備えた感じの物件です。
親と子による判断ですが、親の誘導もありつつ、子の意見を尊重する方が多いように感じます。
最後は直感
どんなに細かい条件を設定していたとしても、どんなに悩んでいたとしても、100点の物件は見つからないでしょう。
そこで大切なのは、直感です。
学生向けの賃貸アパート、マンションは、必ずと言っていいほど中価格帯からなくなっていきます。
3万、5万、7万の物件を見たら、大抵の方が5万の物件に申し込む、という事です。
どんなに早く部屋探しを始めようと、何時間悩もうと、基本的にこの傾向は毎年崩れません。
もちろんそうではない人もいますが、中価格帯がなくなると、仕方がなく、3万や7万の部屋で妥協する、という特徴があるのです。
そしてどうしても満足のいく物件が見つからない場合、何かしらは妥協する必要があり、最終的には直感に頼らざるを得ないという局面を迎えます。
そうなった時の為にも、冒頭に設定した絶対に譲れない3つのポイントだけは、ブレずに最後まで握っておきましょう。
最終局面で判断するきっかけを見出せます。
失敗や後悔もある
譲れないポイントや直感は、卒業までに変化している事でしょう。
失敗や後悔、不便な事もあるかもしれません。
逆に自身で選択して良かった事は確信に変わるでしょう。
初めての部屋探し、それが経験、それが当然で、それで良いのです。
部屋探しの経験はもちろん、一人暮らしをした事自体がその後の人生では必ず役にたちます。
卒業を迎え就職して再度部屋を探す頃には、自分に合う条件や要望が確立され、はるかにレベルアップしたお部屋探しができるようになっているでしょう。
経験に勝るものはありません。経験は将来の住まい探しに生かすことができます。
滅多にありませんが予算だけ決め「子供に全て任せてある」と、高校生が1人で部屋探しに来る方もいます。
既に自立されている立派なお子様に大変驚かされますが、信頼して全てを任せる親もすごいと感心してしまいます。
不動産屋によっては断られてしまう可能性もありますが、参考にしてみてはいかがでしょうか。
一時的な損失等もあるかもしれませんが、それ以上に得るものが沢山あると思います。
まとめ
- 条件は3つに絞る。
- 部屋探しは合格発表の1ヶ月前。
- 内覧は平日。
- 安心思考は学生寮、自由とプライバシー重視は一般物件。
- 最後は直感。100点の物件は無い。
部屋探しは大変です。
細かいアドバイスは伝えきれません。
段階ごとに記事を書いているので、こちらから探してみてください↓
賃貸物件 部屋探し手順まとめ 10step以上、お部屋探しはタイミング。初めてのお部屋探し、頑張ってください。