今回はロフト物件について解説したいと思います。
この記事は次のような方にお勧めです。
- ロフトってなに?
- ロフト物件に住んでみたい
- ロフト物件を薦められた
- 気に入った物件にロフトが付いている
- 実際ロフトの使い心地ってどうなんだろう?
- 大学生や初めての一人暮らしをする方にも
このように、特に初めて部屋探しをする方、ロフトについて疑問に感じていませんか?
実はロフトの人気は高いが、リピーターは少ない、と言う事ができます。
私はロフト物件の契約を年間30件ほど携わってきました。
この記事では、これらの経験を通して得ることができた、実際の使い勝手や感想など、私の考えも交えて解説いたします。
結論
- ロフトは使いにくい
- ロフト付きにこだわる必要はない
- 割安の場合、契約しても良い
- 割安物件でロフトベッドを購入しよう
リピーターが少ない理由は、デメリットが多く、ロフト自体が使いにくい、という事です。
自己紹介
mai
賃貸一筋20年の宅地建物取引士。
賃貸業務一連の実務経験有り。
現在は年間約200本の賃貸借契約がメイン。
「満足度の高い取引の達成」を目指しましょう。
このサイトは、コンプライアンスを重視します。
常識から逸脱する行為は、事例として紹介することはありますが推奨はできません。
また、筆者の経験から派生した主観が含まれます。
ご意見、ご質問などお気軽にコメントください。
この記事を読むと得られる賃貸情報
- 動向と実情の把握
- 知識と知恵の習得
- 疑問と不安の解消
- 判断・対応力向上
ロフトとは
集合住宅、賃貸物件におけるロフトとは、ほとんどの場合が二層構造の「中二階」を指します。
天井を高く設計された部屋に、階段やハシゴをかけ上り下りのできる、部屋の上部に位置するもう一つの空間(中二階)をロフトと呼びます。
ロフトの主な用途は寝室、布団を敷いて使用する事がメインの使用方法となります。
寝室以外では物置、収納代わり、趣味の空間とする方もいます。
ロフトは比較的ワンルームなどの単身者向け物件に多く、3帖〜5帖程度、天井が近く移動は中腰となるイメージの空間です。
ロフトは専有面積に含まれません
物件の所有者や施主の観点で、ロフトを設置、建築する理由を見てみましょう。
- 敷地面積、専有面積が狭い
- 付加価値
- 他物件との差別化
- 賃料(収益)アップ
ロフトを設置する理由はやはり、専有面積が狭い、という事がメインとなります。
少ない面積を補填する為にロフトは設置するといえるでしょう。
仮に部屋が3帖しか無いとしたらどうでしょう。
テレビ、テーブル、家具などを置くと、とてもベッドは置けないですよね。
この問題を解消するのが、ロフト、という事になります。
狭小地や限られた敷地で部屋数を多く作りたい場合に、ロフト付き物件を建設します。
そして何故部屋数を多く作りたいかというと、賃貸経営上の収益が良くなるからです。
周辺の需要と供給バランスにもよりますが、アパートやマンションの経営は、2LDKなどの広い部屋より、1Rなどの小さい部屋ほど儲かる傾向にあるのです。
また、部屋が広いのにロフトがある、といった物件もあります。
この場合は物件の付加価値を上げる事、周辺物件との差別化を図る事、等の理由となります。
ロフトを選ぶ時のポイント
ここでロフトの必要性ですが、本当にロフトは必要なのでしょうか。
まずはメリット、デメリットを実際の使用感や感想も含めて見てみましょう。
- 部屋が広く使える
- 天井が高く部屋が広く感じる
- 収納として使える
- 冬暖かい
- おしゃれ
- 憧れ
- お得感がある
- 階段の上り下りが大変
- 階段(はしご)が邪魔
- 危ない
- 掃除がしにくい
- テレビが見れない
- 天井が低く狭い
- 夏暑い
- 窓がなく通気性が悪い
- 騒音が直に響く
- 冷暖房効率が悪い
- 布団を干すのが大変
- リピーターが少ない
- 割高な場合がある
お得感がない限りデメリットが多いロフトは不要である、と言えます。
ロフトは前提として使いにくいです。
メインの目的は少ない専有面積の補填です。
専有面積が十分であればあえてロフトを選ぶ必要はないのです。
一度経験すると、ロフト付き希望者の割合は減少します。
契約しても良いロフト付物件
当然好みもあるのですが、ロフトを選ぶ時のポイントは、お得感があるか、という事になります。
以下の例を見てみましょう。
- 居室10帖 ロフト無
- 居室6帖 ロフト4帖
同じ10帖ですが家賃が同じなら、この場合使いにくいロフトは選ばず①を選択する事が一般的でしょう。
では、次の場合はどうでしょう。
- 居室10帖 ロフト無
- 居室10帖 ロフト4帖
この場合、家賃が同じなら、初めてお得感が出ます。②を選択すると良いでしょう。
以上のように、お得感が無ければ、あえてロフトを選ぶ必要はありません。
立地条件や物件のグレード、形状、構造、設備、好みにもよるので一概に言えませんが、家賃は専有面積が基準になります。
契約時の目安としてください
どうしてもスペースを確保したい場合、割安物件でロフトベッドを設置すると良いでしょう。
価格:39,999円 |
使いにくいことに違いありませんが、ベッド下に家具を配置できることはメリットとなります。
まとめ
- ロフトは使いにくい
- ロフト付きにこだわる必要はない
- 割安の場合、契約しても良い
- 割安物件でロフトベッドを購入しよう
最近のロフト付き物件は今回のデメリットを解消する仕様も出ています。
ちらほら記載をしていますが、今回の内容は一概に言えません。
好みがあり、ロフトが大好き、ロフトを必須、としている方も当然いらっしゃいます。
絶対にいらないという事ではなく、使いにくい上に割高な場合がある、という事を忘れずに、検索をしてみましょう。
特に進学する大学生は、初めての事ばかりで、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ロフトの他にも注意事項があります。
こちらの記事も必ず確認をしてみてください。
大学合格、初めての部屋探しポイント、学生寮は?進学、入学の方に向け、コツや注意事項を伝授。部屋探しはタイミング、ロフトとの出会いもタイミング。
部屋探しの目安として参考にしていただけると幸いです。
ではまた。