賃貸物件のインターネットで悩んでいませんか?
不動産屋にインターネットのことを聞き忘れた。
聞いたけど良く分からなかった。
ネットは使いたいが、何から始めれば良いか分からない。
今回はインターネットの引き込み工事や費用、おすすめ回線等解説します。
あなたの悩み、疑問
- 賃貸物件でインターネットは使える?
- ネット工事はできる?費用は?
- ネット工事の許可は必要?無断で工事しても良い?
- 希望のネット回線は選べる?
- ネット無料物件ってどう?
- ネット回線の種類、おすすめは?
この記事の見解
結論から言うと、物件によりインターネットの開通はできない場合があります。
内覧前に必ず確認しましょう。
実はインターネットのことで悩んでいる方はとても多くいらっしゃいます。
一般の方はインターネット開通工事に関しては知識量が少なく、契約書や不動産屋の説明も不足傾向にあるからです。
そもそもインターネットの仕組みが複雑です。
インターネット工事ができない物件でも、モバイル回線が使用できるかもしれません。
インターネットはもはや生活の必需品と言えます。
複数ある疑問を整理し、一つづつ解消していきましょう。
結論
- 賃貸物件でインターネットが使えない場合がある。
- 開通工事の可否は工事業社による調査が必要。
- 開通工事は貸主の許可と原状回復が必要。
- インターネット回線は指定されている場合がある
- インターネット無料物件は速度が遅い場合がある
- おすすめの回線は人により異なる
自己紹介
mai
賃貸一筋20年の宅地建物取引士。
賃貸業務一連の実務経験有り。
現在は年間約200本の賃貸借契約がメイン。
「満足度の高い取引の達成」を目指しましょう。
このサイトは、コンプライアンスを重視します。
常識から逸脱する行為は、事例として紹介することはありますが推奨はできません。
筆者の経験から派生した主観が含まれます。
ご意見、ご質問などお気軽にコメントください。
この記事を読むと得られる事
- 賃貸動向と実情の把握
- 賃貸知識と知恵の習得
- 取引の疑問と不安解消
- 判断力、対応力の向上
それでは細かく見て行きましょう。
賃貸物件の半数がインターネット非対応
インターネットが使えない物件は意外と多いです。
募集の多い世田谷区の募集物件を見てみましょう。
SUUMOでは2022年10月現在「101,075部屋」募集しています。
「インターネット接続可」で絞ると「59,656部屋」約半数となります。
約半数は接続可、残り半数は接続不可、ということになります。
インターネット開通工事、確認事項5選(重要)
インターネットを使用する上で、最も重要となるポイントとなるのがこちら。
- 開通工事の可否、期間
- 速度
- 月額費用
- 工事費用
- 既存配線の状況
内覧前に確認することが理想です。
折角気に入った物件があっても、インターネットのせいで振り出しに戻る場合があります。
まずインターネットが使用できるかを確認する必要があります。
使用できる回線は概ね不動産屋が把握しています。
回線が指定されている場合もあるため、不動産屋に確認をしましょう。
希望する回線の種類によっては工事業社による調査が必要となります。
調査のタイミングは原則契約後。
契約前の調査は断られる可能性もあるため、前提として時間がかかります。
さらに工事自体が混雑している場合があり、この場合さらに時間がかかります。
確認事項はこちら
- 対応エリア内にあるか
- 非対応エリアから、対応エリアに変わっていないか
- 物件に引き込みができるか
- 物件から部屋に引き込みができるか
- 穴開け工事が必要な場合、貸主の許可が得られるか
そもそも非対応エリアでインターネット接続はできません。
後述しますが別の方法を模索しましょう。
また非対応エリアでも、対応エリアに変わっている場合があります。
不動産屋の情報が古いこともある為、最新の情報をご自身でも確認しましょう。
対応エリアであっても物件へ引き込みができない、という場合があります。
配線や電柱、物件や敷地の形状により異なります。
物件に引き込みができたとしても、各部屋に引き込みができるかは分かりません。
通常は共用部分にあるMDFという盤から、部屋まで通じる配管を使って引き込み工事を行います。
配管がなかったり、配管が他の線でいっぱいになっていると工事業社は断念します。
工事業社によっては、頑張って配管を通してくれたり、天井や壁を通して引き込んだりしてくれますが、基本は諦めます。
物件の状況により、穴開け工事が必要となります。
一般的なインターネット工事の許可は得られますが、穴開け工事は拒絶される場合があります。
部屋まで配線が届かない場合、電柱や電線から外壁に沿って配線します。
この場合、配線が垂れさがっていたり、外壁に配線が剥き出しになると、外観を損ねます。
配線箇所が損傷する場合もあります。
さらに外壁から室内に穴を貫通させ、室内に引き込む必要があります。
エアコンのスリーブ(外に通じる穴)を利用し引込む場合もありますが、穴開け工事は敬遠されます。
通常、原状回復といって開通工事をしたら、配線を撤去する義務があります。
しかし以前住んでいた入居者が、配線を撤去していない場合があります。
この場合、その回線を使用できる場合がある為、工事費が安くなる場合があります。
配線状況は光コンセントの有無が目印です。
撤去は義務化ではなかったり、あえて配線を残したり、見落としたりする場合もあります。
状況がわからない場合、前入居者に確認するか、工事業者に調査してもらう必要があります。
ダメ元で不動産屋に前入居者の使用回線と、撤去状況を聞いてもらいましょう。
基本は契約後、工事業者による調査が必要です。
インターネット接続可の意味
接続可とは、何かしらのインターネット回線が使用できるということ。
単に接続可とあっても回線の種類などは、確認する必要があります。
詳細に記載されている場合がありますが、記載がなければ不動産屋に聞きましょう。
記載例↓
- インターネット対応、フレッツ光ネクスト
- インターネット接続可、J:COM NET
- インターネット無料、ドコモ光
どれもインターネットは使えます。
「対応」や「接続可」は有料です。
別途工事が必要な場合があります。
インターネット完備の場合は「配線済み」という意味となります。
料金の目安は5,000円前後。
速度は最低100Mbpsはほしいところです。
(最近の主流は上り下り1Gbps)
まずはこの表示から、料金や速度、工事手配について推察しましょう。
募集資料に詳細がない場合は不動産屋に確認をしましょう。
回線業者の指定がある場合であっても、希望する回線を引き込める場合があります。
インターネットは無料の場合がある
インターネット可には、有料と無料が存在します。
接続可、有料
接続可、無料
インターネットは月額5,000円前後かかりますが、この費用がかかりません。
さらに工事が不要になります。
昨今リモートワークやオンライン授業、オンラインゲームやSNSの需要が高まっています。
特に2022年はネット無料の要望が急上昇。
料金の有無は必ず確認しましょう。
最近インターネットが無料の物件も増えています。
無料物件は、速度が遅い場合があります。
契約前に回線の状況を確認しましょう。
まずインターネット回線は「各部屋に1回線」づつ引き込んでいる場合と「建物に1回線」しか引き込まれていない場合があります。
前者は光配線方式、後者はVDSL方式やLAN配線方式等と呼ばれています。
建物に1回線しか引込みがない場合、世帯数が多かったり、使用が集中したりすると速度が低下する場合があります。
回線の種類やサービス、プロバイダによっても速度が異なります。
また、無線LAN(Wi-Fi機器)は、自身で設置しなければならない場合もあります。
無線LAN(Wi-Fi機器)で悩むようでしたら、こちらの商品がおすすめです。
価格:6,580円 |
高すぎず、安すぎない、必要な性能が備わっている商品です。
おすすめの回線
インターネット環境がない場合、ご自身で契約をする必要があります。
回線を選ぶ時は、まず固定回線かモバイル回線かを選択しましょう。
選択の判断はそれぞれのメリット、デメリットから判断します。
固定回線のメリット
- 通信速度が速い
- 通信が安定している
固定回線のデメリット
- 工事が必要
- 開通までに時間がかかる
- 退去時に撤去工事が必要
- 無線利用の場合Wi-Fi機器が必要
モバイル回線(5Gホームルーター)のメリット
- 工事不要
- コンセントに差すだけですぐに使用できる
- 5Gの高速回線
- Wi-Fi機器を購入する必要がない
モバイル回線のデメリット
- 固定回線より不安定
- 対応エリアが狭い
- 通信制限を受ける場合がある
簡単に言うと、有線は安定しているが大変、無線は不安定だけど簡単、ということです。
基本は固定回線です。
おすすめの固定回線は人により異なります。
最低でも下記2点の恩恵を受けるようにしましょう。
下記サービスは集合住宅向けの割安プランがあります。
王道はNTTの提供するフレッツ光です。
使用している携帯のセット割も活用しましょう。
工事不可物件の場合、モバイル回線を選択しましょう。
工事不要、高速5Gのホームルーターです。
ポケットWi-Fiとも違う、次世代の高速インターネットサービスです。
機器をコンセントに差すだけで、高速インターネットの使用が可能となります。
もちろん退去時の撤去工事も不要です。
固定回線の弱点を解消した、賃貸物件に適したサービスです。
まとめ
- 賃貸物件でインターネットが使えない場合がある。
- 開通工事の可否は工事業社による調査が必要。
- 開通工事は貸主の許可と原状回復が必要。
- インターネット回線は指定されている場合がある
- インターネット無料物件は速度が遅い場合がある
- おすすめの回線は人により異なる
現代においてインターネットは生活に欠かせない設備です。
インターネット回線の不具合は、満足度の低下を招きます。
お部屋探しの際は、入居後に後悔をしないよう事前に確認しましょう。
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