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絶対借りてはいけない部屋とは?部屋探しで後悔、失敗しない方法を解説。

お部屋探しをする方、借りてはいけない部屋をご存じでしょうか?

内覧時に特に注意すべき事項について、風呂トイレは別が良いとか、コンセントは多い方が良いといったような、誰でも知っている内容というよりは、少しマニアックな注意事項とその理由を解説いたします。

チェックポイント

  • 部屋の形状
  • 廊下の有無
  • 家具設置のしやすさ
  • キッチン位置
  • ロフトの価値
  • 臭い
  • 事故歴

自己紹介

mai

賃貸一筋20年の宅地建物取引士。
賃貸業務一連の実務経験有り。
現在は年間約200本の賃貸借契約がメイン。
「満足度の高い取引の達成」を目指しましょう。

このサイトは、コンプライアンスを重視します。

常識から逸脱する行為は、事例として紹介することはありますが推奨はできません。

また、筆者の経験から派生した主観が含まれます

ご意見、ご質問などお気軽にコメントください。

この記事を読むと得られる事

  • 賃貸動向と、実情の把握 
  • 賃貸知識と、知恵の習得 
  • 取引の疑問と、不安解消 
  • 判断力と、対応力の向上 

それでは細かく見て行きましょう。

部屋が細長い、不整形

まずは細長い部屋です。細長い部屋は何がいけないかというと家具の配置がしにくい、という事が言えます。

例えばですが、テレビを配置し、テレビの向かいにソファやベッドが置けません。

テレビと同じ側にソファやベッドや本棚などが並ぶため、何とも使いにくい配置となってしまいます。

また、部屋に入った瞬間に、狭い印象を受けるでしょう。

間口が狭いという表現をしますが、敷地の形状や間取りによっては、どうしても横幅が狭い部屋となってしまう場合があります。

専有面積が同じても間口の狭い細長い物件は控えましょう。

また、不整形の部屋も避けましょう。

デッドスペースが生まれ確実に無駄が生じます。三角形の部屋、使いにくいですよね。

廊下が長い

廊下が長い物件は専有面積の割に狭く感じるでしょう。

廊下は面積を多く見せるだけで、基本的には役に立ちません。

設計士の腕の見せ所ではないでしょうか。

極力廊下が少なく、部屋や収納の広さを確保されたプランを見極めましょう。それでは問題、どちらが良いでしょう?

  • 50㎡、10万円 廊下無し
  • 50㎡、10万円 廊下有り

工夫された特別な間取りを除き、基本的には廊下無しを選びましょう。

壁面が少ない

壁面が少ないと家具の配置がしにくくなります。

窓や収納が多いという事は大変良いことだと思いますが、開口部が多すぎると家具の配置はしにくくなります。

最悪は窓や開口部を塞いでしまえば問題はないかもしれませんが、壁面に配置していくことが基本です。

壁付キッチン

1Kタイプを除き、壁付キッチンは極力避けましょう。

理由はリビングからキッチンが丸見えで、来客時などは気を遣うでしょう。

また冷蔵庫や生ごみが、区分けされておらず、ソファやくつろぎの空間に近く、生活していても冷蔵庫のモーター音であったり、生ごみの匂いであったり、気になる場合があります。

料理や食器洗いの音も響きやすく気になる場合があり、やはり人気のあるカウンターキッチンが良いかなと感じます。

一応壁付キッチンのメリットもお伝えすると、同じ帖数でもカウンターキッチンタイプより部屋が広く感じ、キッチンとリビングに一体感があるので、家事はしやすいと言えるでしょう。

玄関キッチン

玄関開けたらすぐキッチン。

こちらは1Kタイプによく見られますがいかがでしょうか。

玄関を開けたら即キッチン、このタイプはやはり人気はありません。

mai
mai

せめて浴室やトイレや収納などの空間が間にあるとよいのかなと感じます。

男性の方はあまり気にしない方もいらっしゃるかとは思いますが、来客時はもちろん、郵便の受け取りだけでも見えない方が気分的には良いと思います。

できるだけ玄関からはキッチンが見えにくい物件を探しましょう。

またこのタイプはおそらく脱衣所もない為、玄関前や廊下で服を脱ぎ風呂に入るというタイプが多いです。

洗面、脱衣室があると一気に使いやすくなり、見栄えも良くなります。

ロフト付

ロフトは比較的学生からの人気が高いのですが、満足度は低いと言えます。ロフトの形状にもよりますが、基本的には使いにくいです。

ハシゴを設置し、登り、寝るの繰り返しとなりますが、なかなか続かないようです。

トイレに行くのも、お茶を飲むのも、本をとりに行くのも、布団を干すのも、掃除するのも、ロフトの上は何をするにも不便です。

寝ながらテレビは見れませんし、天井も低いため、当然身動きもしにくいですし、夏は暑く寝苦しいです。

最近では天井の高いロフトや広いロフトなど、一工夫されたロフトもあるため、昔に比べればまだ良いかもしれません。

  1. 8帖の部屋
  2. 5帖+ロフト3帖(合計8帖)の部屋
mai
mai

家賃が同じならどちらに住みたいですか?当然①ですよね。

荷物が多くて10帖以上必要などの理由があれば、1Kではなく1LDKに住む方が生活はしやすいです。

ロフト分のスペースを部屋として確保できれば、ロフトを設置する必要はありません。

ロフトを設置する貸主側の視点では、基本的には少ない面積で収益を出す事を目的としています。

収益以外にロフトをつける理由としては部屋に対する「付加価値」となります。

  1. 8帖の部屋
  2. 8帖+ロフト3帖(合計11帖)の部屋
mai
mai

家賃が同じならどちらに住みたいですか?当然広い②ですよね。

ロフトのメリットは、割安感だけです。

上記のように純粋な付加価値として設置されている場合は、ロフトでわざわざ寝なくても、物置(収納)としての活用が可能となり、メリットとして捉える事ができます。

ロフトに特化したこちらの記事も参考にどうぞ。

事故物件

過去に事故があった部屋は絶対に契約してはいけない、とまでは言えませんが、控えた方が良いと思います。

人にもよりますが、心理的にくつろげる空間では無くなってしまう可能性があるからです。

過去の事故は一定期間の告知義務があります。

知らずに入るということは基本的にはありません。

逆にいうと一定期間経過すると告知義務は無くなります

告知されてしまう以上、やはり気になる方が多く、100%安らげる空間とはなりにくいでしょう。

心理的瑕疵有と表現される事もあります。

ちなみにこの告知義務は最近整理され、病気や不慮の事故などは対象外です。

また、概ね3年経過した場合や、事故が発生した部屋以外には告知義務がありません。

mai
mai

告知義務がない場合、隣の部屋や上下階の部屋であっても、不動産会社から告知される事は基本的にはありません。

臭い

臭いは意外と忘れる項目の一つです。

前入居者の生活臭、タバコ臭、カビや湿気による独特の臭い等が残っている場合は、契約を避けた方が良いかもしれません。

臭いは原状回復工事やクリーニングでも落としきれません。

改善が難しい以上は契約をすることはおすすめできません。

入居してから苦情になってしまうケースは多々あります。

原状回復工事についてはこちらでも解説しております。

入居してお困りの方、方法としては、発生源を特定し徹底して洗浄する事を繰り返す、扇風機で常に風を当てる、専門業者による消臭作業、時間の経過による改善、といったところでしょうか。

いずれにしても家に帰るたび不快な臭いが出迎える形になるので、オススメできません。

まとめ

上記をまとめると、「整った綺麗な形の空間で、廊下がないカウンターキッチンタイプ、家具を配置しやすく基本的な広さが確保された、臭いのしない、安心できる部屋」ということになります。

2022.07.07追記 不動産のプロが選ぶ!「住まい探しで見落としがちな物件情報」ランキングも参考にしてみてください。

よく問い合わせのある、バストイレ別や、2階以上、ペット可、オートロック、フローリング、エアコン付き、等、物件資料に全て書いてあるので、少し言いたいこともありますが、基本的には好みで選択して良いかと思います。

ちなみに物件単位での注意事項はこちらとなります↓

今回ご紹介した内容は、言われるとなるほど、といった内容がいくつか含まれていたかと思います。

宅地建物取引士として、今までご案内した方々の事例や意見などの情報も含まれているので、当然違う意見もあると思いますが、それなりに信用できる情報でもあるかと思います。

お部屋探しを初めてされる方は、セットでこちらの記事も参考になるかと思います。

是非ご確認ください。

部屋探しはタイミング

ではまた。

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